糖質摂取量と年齢について
こんにちは。今年もさらに40代に近づいていきます。
ここ近年、わたし個人はチョコレートによる糖質の摂取量が断続的に増加していたなーと勝手に振り返っております。 フリーになったこの1年も、チョコレートからの摂取量は減少に転じたものの白飯による摂取量が増加しているため、下げ幅は小さいなと感じております。
ところで、なぜこんなに糖質を摂取してるんだろうと考えていたのですが、1年前の結論は「考えたり勉強したりすることが圧倒的に増えたから」というものでした。 一人になって、だれもヘルプしてくれません。 自分でいままでやってこなかったことも勉強しなければなりません。
note.muにマクロのことを投稿している間にも、そうした技術っぽいこと以外も勉強してました。 だから頭を使ってる→結果的に糖質摂取が増える、だと思っていたのです。
実際
しかし本当にそうかな、と先ほど思い立ったので考え直すことにしました。 そしてついでにエントリーも書いてしまおうと思ったわけです。
こんな記事もありますが、どう考えても多すぎじゃね?というのが発端です。 実際のところ、加齢に伴って糖質の摂取量は増加しないんだな、ということも記事中のグラフから見て取れました。 つまりわたしの場合はわたし個人が年々多めに糖質をとっているのではないか、ということになったわけです。
間食が多めだったか?という問いにはNOです。 サラリーマン時代は間食する間もないですし、フリーになってからは間食することはできても意図的に席を立たない限りは菓子などを手に取ることがありません。 間食ではなく、食事において摂取する量が多いのです。
フリー2ヶ月で6キロ近い減少
サラリーマン時代に比較すると6キロ近く痩せました。しかも、勝手に。 これは食事をする時間が息子達と同じ時間に揃えたことも要因の1つです。 時間帯によって、どの程度を消費あるいは消化した時点で就寝するかが最も影響が大きいのだと考えられます。
しかしこれでは白飯を摂取する量が増加に転じたことは説明できません。
1つには夕食をとる時間が早まったことによって「受け付けない」ということがなくなったことを考えました。 しかし、時間が遅くてもできるだけ食べるようにしていたので、これは無いだろうという結論になりました。
2つ目には余計なことを考えるようになったのではないか、ということがあります。 フリーになった現状、わたしにアドバイスをいただけることはほとんどありません。 すると「あれのほうがよかった」「このほうがよかった」「こうすべきだった」などという曖昧な結果にモヤモヤすることは圧倒的に増えたと感じています。 このモヤモヤは結果的に糖質摂取量を引き上げてしまっていたのではないかと考えられるのです。
そこで、ひとつ改善してみることにしました。
改善案
あくまでも個人の改善です。参考にしていただく分には結構ですが、うまく行く保証はありません。
まず、モヤモヤしている状況を断つところから始めることにしました。 これには瞑想が効果があるようです。 といってもスピリチュアルなアレではございませんで、単に目を閉じるか薄眼で静かに3〜5分間じっとしているだけです。 音楽はヒーリング系のものを流してみましたが、流していないほうが効果があるようです。
お香などは炊いていません。 何もかもフラットな時間を確保するようにしました。
また、胡座はきちんとする必要が全くありませんでした。 きちんと胡座をかこうと考えるより椅子に座って目を閉じるほうが効果的です。 やるべきことは自分との対話、ではなく次の2つです。
- 息を吸う、吐くに集中する
- 頭に浮かぶことを否定しない
これだけでかなりモヤモヤは晴れます。
呼吸法が云々というのはあるのかもしれませんが、考えなくていいです。 1呼吸が長くても短くても気にしないというのが一番です! 長くできたら心の中で「長くできた」、短かったら「短かった」と捉えるだけで十分です。
そして「◯◯はああすればよかった」とか「あれがうまくいってない」などと頭に浮かんでも「そうね」くらいで受け止めてあげるくらいで大丈夫です。
現状の課題
モヤモヤを晴らすことはできましたが、いまだ白飯の摂取量を低く抑えることはできていません。 習慣というのは恐ろしいですね… 現状、体重は増加していないのですが習慣が変化するまではまだまだ予断を許さない状況です。
次は食事の習慣を改善する方法を考えていきます。
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パソコンが使えない新入社員は弊害になるのか
どこまで本当なんだろう?
パソコンを使えない新入社員増 スマホネイティブの弊害
http://www.news-postseven.com/archives/20160506_407672.html
短絡的に考えれば、フリック入力で仕事ができるようになればうまくいくのだろうか…
これは飽くまでも推測でしかないが、企業が社員へ準備することのできるデジタルデバイスがパソコンというだけで、しかもそれらの扱いに不慣れであるというだけではある。タブレットなどが用意できる企業では、さほど問題になることはないだろう。
日本の企業において頻繁に利用されるツールといえば、伝統的という表現をしたほうが適切だと思う次のものだろう。
- Word
- Excel
- PowerPoint
- 電子メール
- インターネットブラウザ
これらに加えて各企業で準備している業務システムやワークフローなどがあるだろう。
こうしたものは徐々にではあるが、パソコン前提のインターフェースからスマホやタブレット前提のインターフェースへ切り替えが行われている。あとはそうしたものを企業が導入するかどうかだろう。
導入の障壁
もしiOSやAndroidデバイスに切り替える場合、導入の妨げになり得るのが操作性であろう。そして次がセキュリティ施策だ。
ひとつめの操作性は、やっとパソコンの操作にも慣れてきたところへ新たなデバイスの学習や習熟を求めることになるわけで、デジタルに疎い方は導入を嫌がるであろう。しかし、これは少数派でもある。 というのも、自宅では既にそうしたデバイスを所持していて日常的に利用していることが考えられるためだ。
次の方が問題としては大きいかもしれない。パソコンであれば大抵Windowsが全社的に導入されており、ある程度はドメインなどによるグループポリシーやセキュリティソリューションの導入で何とか手を打ってきた。 しかし別のデバイスも、となるとソリューションはもう1種類増えてしまう。たとえ、既に導入されているソリューションへのアドオンだったとしてもだ。 さらに、有線LANだった場合は無線にも対処するようになる上、持ち運び可能なためセキュリティワイヤーなどの物理的な施策も難しい。
ちょっと調べてみると、こんな結果もあった。
法人ユーザーにおける携帯電話/スマートデバイスの導入配布状況・ニーズに関する調査(2015年度版)
http://www.m2ri.jp/newsreleases/main.php?id=010120160112500
どんな用途なのかについての情報が無かったようだったが、セキュリティへの不安は増大しているようだ。
「スマートデバイス 企業 用途」というキーワードでググると、最新のもので2014年度ということなので、もしかしたら限定的なままなのか、あるいは多様化して統計の意味がなくなったのか定かではない。
2014年、スマートデバイスの企業活用はセカンドステージへ | IT Leaders
http://it.impressbm.co.jp/articles/-/11183
結構な数を配布している割にはまだ電話、メール、予定管理といった、パソコンでしなくてもね、という用途への適用になっている。妥当ではある。
すぐにスマホのようなタッチデバイスへ切り替えをしようとするならば、一先ず見送って新入社員への研修プログラムを見直せばよいと言うことになるだろう。
スマートデバイスの限界
実際のところ、スマートデバイスでは可能な作業に限界がある。 例えば大量のデータ入力やプレゼン資料作成、ソフトウェア開発、などなどのタイピングを手にする必要がある、かつ複雑で細かい操作が必要なものはスマートデバイスでは難しい。 もちろん、これらの作業をスマートデバイスで可能なヒトはいらっしゃるわけだが、少ないだろう。
また、一括で大量データを扱うようなコンピュータ資源を多く必要とする操作についてもまだまだパソコンの方が向いている場合が多い。
こうしたこともあって、パソコンを使うことができないというのは当面悩みのタネになるかもしれない。
今後はどうなるのか
いままでの歴史と同様に、お互いが歩み寄ると考えられる。スマートデバイスはよりタイピングしやすくなり、パソコン向けだったソリューションはスマートデバイスでより使いやすくなるだろう。 色んなことが高速化しているので、ずっとこの先も何かの過渡期になる。 落ち着くことなんてないだろう。
いまこのエントリーを書いているのもスマホだし、フリックももちろんタイピングできなくはない。 ただ、まだ圧倒的にパソコンの方が早い。 単に習熟度ということだけなのかもしれないし、インターフェースがこなれると状況は変わってくるかもしれない。
新入社員の皆さんはパソコンとかウゼーとなるかもしれないが、私たちもスマホが登場したときにはフリック入力ウゼーとなった。でも、すぐ慣れたよ!
スマートデバイスでExcelマクロが動作するようになるだけでひっくり返るかもしれないというところが面白いと感じる。 MicrosoftのOfficeスイートに代わる素晴らしいソリューションが登場すればそれも可能になるかもしれない。
とはいえ、当面はWindows10に期待はしている。Surfaceシリーズはもう一歩といった感じだけど大好きだ。 iOSデバイスに少し翳りが見え始めているけれど、それってデカくなって高いからというだけのような。 iPhone SEが売れまくっているし、ウチの妻でさえ欲しがっている。
もし、ウチの子はパソコンもできるスマホネイティブに!!とお考えでしたら、迷うことなく部屋の片隅に追いやられているパソコン(もしかして、Vistaではありませんか…?)を売り払って新しくてそれほど性能の高くない廉価PCをお買い求めください。 パソコンでインターネット閲覧できるようになるだけで、パソコンは使えるようになりますよ。
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「あるある」で学ぶ忙しい人のためのExcel仕事術 (できるビジネス)
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マウスとキーボードの生活に戻ったという話とキーボード暮らしの問題点
本当にしょうもない話なんですが、実はずっとマウス無しの生活をしておりました。 というのも、サラリーマン時代はモバイルPCを持って社内外へ移動することが多くて、気が付くとマウスを持ち運ぶ暮らしにうんざりしていました。
そこで、徐々にキーボードのみで暮らすことができるように体が変化していきました。 マウスで利用していたアプリはショートカットを使いまくりになり、アプリケーションは基本的にコマンドラインから利用できるものに変化していきました。 さらにランチャーアプリを導入してコマンドラインすら起動しなくてもよいようになっていきました。 挙句の果てにはシェル環境を求めてMinGWに手を出し、最後はPowerShellに落ち着くということになりました。
そんな生活をしていたので、MacBookProを購入したときもマウスは必要なくてトラックパッド(って言うんだっけ?)で操作してました。 Macはそれでも使い勝手いいんですけどね。
ところが、環境が少しずつ変わっていきます。
Surface
仕事用に購入したSurface Pro 3です。タイプカバーをつかって、マウスの代わりにタッチパッドを使って、それなりに快適でした。 しかし、徐々に変化が訪れました。
長時間のタイプには意外と大丈夫なんですが、長時間のマウス操作が必要な状況において、タッチパッドはツラすぎるんです。 そこで、以前にデスクトップ用に購入していたマウスを取り出しまして、接続すると・・・
恐ろしいほどに快適に。 そうか、持ち歩くことにうんざりしてただけで、やはり長時間のマウス操作にはマウスを使ったほうがいいんだ、とあたりまえなことに気づきました。 やはり使わないようにならないと気付かないものですね。
とはいえ、マウス中心の操作に戻るわけではありません。 結局はキーボード操作のほうが楽ちんなので(手をほとんど動かす必要がありませんから)、そこは変化がありません。 マウスを使わざるを得ないところだけマウスさまが登場すればいいわけです。 やったー
キーボード操作中心で暮らすには
マウスを普段から手放すことができない方は、どうしてキーボード操作だけにしているのか理解に苦しむと思います。 なぜなら、キーボードなんて文字を入力するときにしか使わないじゃないか!ということがあるでしょう。 面倒で仕方ないと思います。
でも、それほどでもありません。
WindowsであればコマンドプロンプトかPowerShellを起動しておけばいいんです。 操作は簡単です。
スタートキーとRキーを同時に押します。 すると「ファイル名を指定して実行」というダイアログが表示されます。 既に入力欄へカーソルはありますので、ここで「cmd」とするか「powershell」と入力します。 これでコマンドプロンプトあるいはPowerShellは起動してきます。
起動してきたら大抵はユーザーのフォルダにいます。 例えば「hoge」ユーザーであれば「C:\Users\hoge」にいます。 ということはデスクトップ、ドキュメントフォルダ、などへ移動するにはすぐのところにいます。
デスクトップに移動するなら
cd desk
まで入力したらタブキーを押します。 すると補完されるので
cd Desktop
となります。あとはEnterキーを押せば移動は完了です。
じゃあExcelブックを開くときはどうするんだよ!ということになりますが、大抵はファイルの関連付けがされているのでファイル名を入力してEnterキーを押せば開くことができます。
これも途中まで入力してタブキーを押せば補完してくれます。 でもフォルダ内にどんなファイルがあるかわからないよ!というときは「dir」とするかPowerShellでは「ls」とすれば表示されます。
この操作が面倒になって、やはりエクスプローラがいいわーというときには
explorer .
とすると現在いるフォルダをエクスプローラで開いてくれます。 覚えられない?そういうときはもっと短くかつ覚えやすい
start .
としてください。 これもエクスプローラが現在のフォルダ位置で開きます。
え?Excelなんかだとそうはいかないだろうって?そうですね。 ショートカットキーを覚えておくとキーボード操作だけで操作できなくはありません。
まず新規のExcelは「ファイル名を指定して実行」から「excel」と入力してEnterキーを打てば起動します。 もちろんWordもできますが、「winword」になりますし、PowerPointでは「powerpnt」となります。
新規ブックを開くにはCtrl+Nです。閉じるならCtrl+Wですね。 行選択するならShift+スペースキーですし、列選択するならCtrl+スペースキーです。 このほかにも信じられないくらいショートカットキーがあります。 もちろん、ブラウザなどにもありますのでショートカットキーを使うとたいていの操作はキーボードだけで使うことができます。 よくやる操作だけは何度かやっていれば覚えてくるでしょう。
なんですって?よく見るURLはブラウザを起動してからでないとダメだろうって? いえいえ。既定のブラウザで開いてよければ先ほどの「start」コマンドで事足ります。
start https://www.google.co.jp
これで日本語のGoogleページが開きます。
問題点
この操作方法の問題点はマウスでの操作を前提としたアプリにおいて通用しないというものです。 当たり前すぎて逆に意味不明ですが、そのとおりなんです。
例えば、動画編集に利用しているソフトウェアはショートカットキーが基本機能のもののみです。 そうなると、編集操作はマウスのみになってしまいます。 また、ブラウザで見るサイトについてもTwitterやGMailなどではショートカットキーがありますが、たいていのものはありません。 そうなるとやはりマウスで操作せざるを得ません。
なにがつらいって、マウスへ手を伸ばすという行為がつらくなるのです。
さらに、タッチというかタップを前提としたアプリにおいてはキーボード操作なんてまったくもって意味を成しません。 むしろタップしたほうが速いですよね。
素早く操作しようと思うと指が10本あるのでキータイプのほうが絶対早いのですが、素早さよりも簡易さ、直感的操作性を求めるとタッチデバイスやマウスを使うことになります。
ところで、Surfaceってスタイラスペンがついているのですが、ほぼ使ったことがありません。 絵を描く方はないとダメなんでしょうけど… 今度使ってみよ。
ファイル名を指定して実行できる標準アプリ群
Windowsがほとんどになりますが(MacだとDockありますし、ランチャーのAlfredが優秀なので不要かと)、ランチャーなしでも結構な数のアプリが「ファイル名を指定して実行」から起動することができます。
入力する内容 | アプリ |
---|---|
cmd | コマンドプロンプト |
powershell | Windows PowerShell |
powershell_ise | Window PowerShell ISE |
excel | Microsoft Excel |
onenote | Microsoft OneNote |
powerpnt | Microsoft PowerPoint |
winword | Microsoft Word |
mspaint | ペイント |
snippingtool | Snipping Tool |
stikynot | 付箋 |
psr | ステップ記録ツール |
notepad | メモ帳 |
control | コントロールパネル |
taskmgr | タスクマネージャ |
explorer | エクスプローラ |
calc | 電卓 |
さらに、URLを入力すると既定のブラウザでウェブページが開きます。 意外と便利ですよね。
最後に
ということで、マウスも使ったほうが疲れ方が緩やかなはずですので、バランスよく使ったほうがいいですね。
こちら、最近?改訂版が登場したようです。前のものはサラリーマン時代に同僚にあげてしまいました。 結構好きです。
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こちらもどうぞ。
【改訂新版】 Windows PowerShell ポケットリファレンス
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職人気質の「見て覚えろ」が妥当だった時代があったんだろう
タイトルの通りなんです。
そういう時代があったという事実があって、いまは違うんだよな、ということです。
発端
ニュースアプリさんが以下の記事を教えてくれたので、堀江さんの寿司職人に関するツイートとその関連記事まで遡って楽しく読ませていただきました。
- 指導力不足は職人気質ではない
- マニュアルで効率的に教育しよう
ものすごく雑にまとめるとこうなるでしょう。
堀江さんのツイート
堀江さんのツイートってこういうことですよね。
- 寿司職人が何年も修行するのは非効率である
- 効率的に学ぶ場所も仕組みも既に存在している
- 寿司職人として成功するかはスキルの活用次第である
さきほどのブログ記事と大体同じような趣旨だと思います。
で、ふと思ったわけです。 どちらも「現代においては」が省略されていて、それは文脈から読み取ることができるということなんだと思います。 そしてそのことはツイートを読んでいる方も念頭に置いていると思うんです。
「見て覚える」必然性って
もしも本当に「見て覚えろ」っていう職人さんが(いるのかな?)いたとして、その必然性があるかどうかを考えてみました。 すると、2016年現在において、それは必然性が感じられませんでした。
なぜなら、
- 手順はマニュアルやテキストで学ぶことができる
- 所作は動画などで学ぶことができる
- 情報はウェブなどを駆使して収集することができる
からです。
これらに共通しているのは「識字能力」と「読解能力」でしょう。 いずれも義務教育の範囲で「ある程度」まで指導されて成長してきた現代人にはいずれも備わっていることでしょう。
一方、どのくらいむかしから言われていることなのか「飯炊き3年、握り8年」というやつですが、どのくらいむかしの話なんでしょうね。 口伝で伝わっているのか、それとも何かでインタビューした内容が広まったのか。 いずれにしてもここ100年以内なのではないかと思います。
明治大正の頃を考える
調べてみると握り寿司が普及したのが明治の後半のようなので(Wikipedia調べなので本当かどうか不安)、少なくともこれより後にできた考え方、あるいは広まった考え方だと思われます。
この頃の日本においては識字率も現代ほど高くなかったそうです。
http://home.hiroshima-u.ac.jp/cice/wp-content/uploads/2014/02/15-1-04.pdf
むかしの情報なので本当かどうかはわかりませんが、少なくともバンバン紙に字を書いてマニュアルを配布 するということはしてなかったでしょう。
弟子入りしてくる方も、職人の方も、双方ともにテキストを読んでニュアンスを理解したり、どんなことに注意して握るべきかわかるように書いたりというのが難しかったのかもしれません。いまよりもずっと若い頃に弟子入りしていたでしょうし。
そうなると、わかりにくい言葉を口で言って伝えるより「やってみるから見てて」のほうがわかりやすかったのではないでしょうか。そしてお互いにそれが職人にとっても教えられるほうにとっても、うまくいったのでしょう。 当然、このような方法を採用すると状況に応じて職人の方も所作を変えてしまうので標準的な所作に絞り込むまでにも時間がかかります。 さらに材料も貴重だったでしょうから、何度も練習でご飯を炊いたりということも見習いの方の給料ではムリでしょう。
結果的に「彼、一人前になったよね」というのが統計的に10年くらいじゃね?ということで生まれた考え方というかなのではないかと思うわけです。
他の分野における職人気質
他にも職人が活躍している分野はたくさんあります。 いずれも現時点では明文化が難しいものだったりするわけでしょう。 ただ、難しいだけでそこへ明文化するために費用を投じれば明文化することはできるでしょう。そうなれば手順や所作については効率的に学ぶことができるようになります。
だからこそ、そうした専門分野を教育、指導するための専門学校があったりするわけですし。もちろん向き不向きもありますので、全員が全員職人になれるとは限りませんが。
どの程度の規模があれば明文化されるか、と考えると海外でも高い評価の寿司は市場からの要求が高いと考えられるので明文化の対象になりやすいと考えられます。 そういったものが他にもあれば、職人の方が磨いてきた手順、所作はマニュアル化されますし、その結果として効率的に学んだ職人がさらなる高みを目指すというのはあり得る話でしょう。
そういったことを踏まえた結果、「センス」という話になるのは自然だと思います。 ある程度の費用をかければ効率的にノウハウを習得することができるということは、同じ土俵に立つことができる人数が増えます。 それは競争が激しくなるということにつながるので、最終的に差が出るのは「どういった寿司を演出するか」とか「どういった場所で提供するか」とかになるからです。
指導力を向上するには
もし指導力を向上する必要があるのであれば、おそらくそれは指導する立場の人間に以下の経験が不足しているためです。
- 「自分がしたこと」を振り返る
- 「うまくいったこと」を振り返る
- 「うまくいかなかったこと」を振り返る
- 「振り返った経験」を何かに文字など形あるもので残す
ん?なんだか小学校でやってるような気がしますが…いや、面倒ですから普段の生活でこれを地道に繰り返している方はそういらっしゃらないでしょう。
実際、むかしの寿司職人の方も1〜3は毎日感じていたと思うので頭の中にはあったはずです。しかし現代と違うのは4です。 いまは紙でなくてもデジタルに残すことができます。 写真でも動画でもいいですし、テキストももちろんです。 なんなら組み合わせて残すこともできますよね。 これらの経験を1セットにして回数こなしたほうが熟練してきますので、効率的でかつ素早く上達できます。 仕事として集中して行うのであれば、さらにその効果は期待できるでしょう。
こうしたことを、ちょっと怖いと感じる人も多いでしょう。だって、自分が数年かけてきたことをまとめると意外とボリュームが小さくて、後輩たちはあっという間にそれらを習得してあなたの横をすり抜けていくからです。
でも考えてみてください。 あなたにもチャンスはあります。だって、後輩たちはあなたがしてきたことを効率的に学んだだけです。あなたも先輩や後輩の残した成果から効率的に学ぶことで同じ土俵にいつでも戻ることができます。 そして、成否を分けるのはアイデアを「やる」か「やらない」かだけになってしまいます。
最後に
とはいえ、イタチごっこですよね…新しいことをやっても明文化されれば同じことです。あっという間にだれかの経験が消費される時代になりました。
「見て覚える」というのがレジャーになる日も近いのではないかと思います。 ちょっと面白いかもしれません。 だれかが寡黙な職人の役を演じて、お客さんが見習いとして「見て覚えて」から実際にやるという体験を販売する、というような。ある意味それに近いのがキッザニアかな?
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ちょっとした打ち込みも余さず録音しておこう
元ネタ:
空目したこともあってネタ的にエントリしてみることにしました。
ちょっとした打ち込み
スマホでちょっとした時間にDTMできるようになって久しいですよね。 GarageBandでもいいですし、YAMAHAのMobile Music Sequencer使うのもいいですよね。
ただ、そういうのって大して考えずに遊びで打ち込むので保存すらしません。 少なくともわたしは、ですが。
そこで、今回のタイトルになっていることです。
余さず録音する
こうしたMobile Music Sequencerなんかで打ち込んだものって、だいたい何に使えるんだと思ったりするものが多いです。 でも、GarageBandだけあれば再利用することもできます。
おもむろにGarageBandを起動します。そして新規に作曲することにして、サンプラーを追加します。 すると、サンプラー画面の左下に標準プラグのアイコンがありますよね。これをタップします。 すると、Inner-Appを選択することができるようになります。 ここで「音源」をタップします。 あとは楽器としてモバイルシーケンサーを選べばいいのです。 すると音源にアイコンが表示されますね。完了をタップします。 選んだらサンプラー画面の左下にモバイルシーケンサーのアイコンが表示されるようになります。 あとは赤いStartボタンをタップして、モバイルシーケンサーへ切り替えます。 打ち込んでおいたパターンをお好みの長さで再生したら停止してGarageBandへ戻ります。
サンプリングしたら
すると、波形が表示されますよね。 ここで、必要な部分にトリムしてしまいます。波形に枠がついていると思いますので、ここを移動させると必要な部分だけが再生されるようになります。これをしてもサンプリングした範囲が削除されるわけではありませんので適当にエディットしましょう。 すでに下にちらっと見えているキーボードにはサンプルがアサイン済みなので、タップしてみてください。サンプルが再生されます。サンプリングしたままの音はC3の鍵盤にアサインされていて、そこから上下に音程が変わります。
後はお好みの音に調節します。もしもチューニングが気に入らなければ「tune」から。 エンベロープを変更したければ「shape」から。アタックを緩やかにしてパッドのようにしたり、リリースを極端に短くしてみたり。 また、エフェクトを掛けてさらに効果音のようにしたりするといいですね。
別の位置を使いたい
こういうときにはとりあえず領域をつくって一音だけデータを打ち込みます。 するとトラックとして認識されるので、あとはトラックごと複製すればサンプルをまた別の再生範囲にしたりエンベロープやチューニングを変えたりすることができます。
こうして更に加工していけば、ちょっとした打ち込みも自分だけのライブラリとして活用できるでしょう。
サンプリングを活用しよう
サンプリングした素材は保存しておくとライブラリから呼び出すことができます。 他のプロジェクトでも再利用することができますので、お気に入りがあったら保存しておきましょう。
なお、今回はInner-Appで説明しましたが、別に自宅で爆音を鳴らしても大丈夫であれば、iPhoneのマイクで直接拾った音でもかなり綺麗に再生できます。GarageBandの録音機能がノイズキャンセルなどを予め施した状態なのでしょう。
大昔のようにサンプリング素材を再度サンプリングしたら音が悪くなるというようなこともコンピュータ内部処理だからないでしょうし、素晴らしいと思います。
iDS-10でつくった音をGarageBandへサンプリングして使ったりというのもなかなか良い感じなのでオススメです。
なお、今回デモ用に適当に打ち込んだものをサンプリングして加工し、さらに適当に演奏したものをsoundcloudへアップしておきました。音が出ますのでご注意ください。 パッドのように聴こえる音も短いサンプルをループしてあるもので、ループの長さが極めて短いのでパッドのように聴こえるのです。
GarageBandが¥600になってる
一時期、無料になっていましたが、いまは有料アプリに戻っています。でもGarageBandは持っててもいいような気がします。ラップトップやデスクトップがmacならGarageBandへiPhoneのプロジェクトを直接読み込んだりできますし。
むかしは同じような用途でFL Studioのデモ版を使って、パターンを打ち込むだけで音声ファイルへ書き出ししてプロジェクトは保存できないので使い捨てにして、サンプルのごとく使うというのをよくやってました。実際、パッドが付いたサンプラーへインポートして使ったりしてました。
最後に
もう楽器が弾けなくても気にもならない時代になって久しいですが、ソフトウェアにはソフトウェアの良さがありますので気楽に楽しんだ方がいいと思っています。
実際、サンレコだったかの記事でクラブミュージックのクリエイターにしてた質問「めちゃカッコいいグルーヴのリズムトラックですけど?」への回答「クォンタイズしてません、ジャストタイミングですけど」というのがありました。 個人的には大好きな話です。