情報のインプットとアウトプットのバランス
今朝見かけた記事で、「ふーん」と斜め読みしたのが次の記事なんですが。
差をつけるならノウハウ本を捨てて、仕事に関係ない本を読め! 『読書は「アウトプット」が99%』
確かにそうだなーと。プログラミングが仕事ではなくなったころからデザインとか広告とかの雑誌も読むようになったり、園芸とかお菓子作りの本も見たりするようになったのは「仕事に関係ない」ものを自然と欲していたからかな、と思ったのですが。
インプットとアウトプットの量のバランス
アウトプットするためには大量にインプットする必要がありますよね。よくライフハック的な記事でも繰り返し書かれていると思います。えらく細かいことですが、インプットする情報量について「人生の間」とかのスパンでいうトータルの情報量のことなのか、それとも本やブログ、その他のすべての情報から「単位時間あたり」あるいは「1ソースあたり」の情報量なのか、ということを考えてしまいます。
たとえば、いままでに持っている情報量にどのくらいの上積みをするものなのか?という捉え方がトータルの情報量を増やすインプットです。
一方、単発での情報量を増やすインプットはというと、この本から得られる情報を駆使してアウトプットするか、あるいはこの本と関連のある情報を追加して「単位時間あたり」で得られる情報を駆使してアウトプットするかという捉え方です。
比較すると、インプットすべき情報量は多いようにしたとしてもトータルだと「広さ」を要求していて、単位あたりだと「深さ」を要求しているように思います。
何をアウトプットするかによるのでは
インプットは何もアウトプットしないのであればしなくてもいいかもしれません。複数の情報からインプットを得て、それを組み合わせてアウトプットすることを考えているのであればトータルでの情報量を増やす、手数を増やすとでもいうのでしょうか、が必要になると思います。
逆に特定の事柄に対して専門的な見解をアウトプットするのであれば、何かにフォーカスしていると思うので単位時間あたりの情報量を増やす、ということになります。
これらの広さと深さの両方を併せ持つとその人が独自に持っている形でのアウトプットが誕生するのだと思います。キュレーションとか、そういうことですよね。単純に組み合わせただけではなくて、それぞれの情報に対する単位時間あたりの深さをその人がトータルでインプットしてきた情報と組み合わせて深みを出すことでユニークなアウトプットになる、ということだと思います。
そういう意味では冒頭にご紹介した記事のとおり、仕事以外の本も読もうぜ!というのは手数を増やす、トータルでインプットする情報量を増やすということにつながると思います。また、これが興味がわくと単位時間あたりにインプットする情報量も増えるのでグッと独自性のあるアウトプットになると思います。
で、バランスって?
手数を増やすべきか、深堀するかはアウトプットをどうしようとしているかによると思います。自分が持っている情報量に同じようなソースから何かを足しても何も出てこなさそうなときは手数を増やして刺激を取り込むほうがいいように思います。逆に、専門性の高いアウトプットをする必要があるなら手数でも広さを求めずに視点だけを変えて深堀したほうがいいでしょう。
だから、バランスというのは時と場合によってインプットするソース(種類)や量(数)を変えるほうがいいのでは、ということです。なんでも一辺倒だと手詰まりするのが早いですから。
自分でも読んでみてわかりにくいので、まとめてみます。
- 情報のインプットには2種類ある
- 自分の持っている情報に対してバリエーションを増やすインプット
- 自分のもっている情報に対してディテールをつけるインプット
- 2種類のインプットはケースによって採用するインプットを変えたほうがいい
- どういうケースでどのインプット方法を採用するかはアウトプットしたい事柄による
まとまったかな?
なお、冒頭の記事で紹介されていた本はこれです。
読書は「アウトプット」が99%: その1冊にもっと「付加価値」をつける読み方 (知的生きかた文庫)
- 作者: 藤井孝一
- 出版社/メーカー: 三笠書房
- 発売日: 2013/12/24
- メディア: 文庫
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