ちょっとした打ち込みも余さず録音しておこう
元ネタ:
空目したこともあってネタ的にエントリしてみることにしました。
ちょっとした打ち込み
スマホでちょっとした時間にDTMできるようになって久しいですよね。 GarageBandでもいいですし、YAMAHAのMobile Music Sequencer使うのもいいですよね。
ただ、そういうのって大して考えずに遊びで打ち込むので保存すらしません。 少なくともわたしは、ですが。
そこで、今回のタイトルになっていることです。
余さず録音する
こうしたMobile Music Sequencerなんかで打ち込んだものって、だいたい何に使えるんだと思ったりするものが多いです。 でも、GarageBandだけあれば再利用することもできます。
おもむろにGarageBandを起動します。そして新規に作曲することにして、サンプラーを追加します。 すると、サンプラー画面の左下に標準プラグのアイコンがありますよね。これをタップします。 すると、Inner-Appを選択することができるようになります。 ここで「音源」をタップします。 あとは楽器としてモバイルシーケンサーを選べばいいのです。 すると音源にアイコンが表示されますね。完了をタップします。 選んだらサンプラー画面の左下にモバイルシーケンサーのアイコンが表示されるようになります。 あとは赤いStartボタンをタップして、モバイルシーケンサーへ切り替えます。 打ち込んでおいたパターンをお好みの長さで再生したら停止してGarageBandへ戻ります。
サンプリングしたら
すると、波形が表示されますよね。 ここで、必要な部分にトリムしてしまいます。波形に枠がついていると思いますので、ここを移動させると必要な部分だけが再生されるようになります。これをしてもサンプリングした範囲が削除されるわけではありませんので適当にエディットしましょう。 すでに下にちらっと見えているキーボードにはサンプルがアサイン済みなので、タップしてみてください。サンプルが再生されます。サンプリングしたままの音はC3の鍵盤にアサインされていて、そこから上下に音程が変わります。
後はお好みの音に調節します。もしもチューニングが気に入らなければ「tune」から。 エンベロープを変更したければ「shape」から。アタックを緩やかにしてパッドのようにしたり、リリースを極端に短くしてみたり。 また、エフェクトを掛けてさらに効果音のようにしたりするといいですね。
別の位置を使いたい
こういうときにはとりあえず領域をつくって一音だけデータを打ち込みます。 するとトラックとして認識されるので、あとはトラックごと複製すればサンプルをまた別の再生範囲にしたりエンベロープやチューニングを変えたりすることができます。
こうして更に加工していけば、ちょっとした打ち込みも自分だけのライブラリとして活用できるでしょう。
サンプリングを活用しよう
サンプリングした素材は保存しておくとライブラリから呼び出すことができます。 他のプロジェクトでも再利用することができますので、お気に入りがあったら保存しておきましょう。
なお、今回はInner-Appで説明しましたが、別に自宅で爆音を鳴らしても大丈夫であれば、iPhoneのマイクで直接拾った音でもかなり綺麗に再生できます。GarageBandの録音機能がノイズキャンセルなどを予め施した状態なのでしょう。
大昔のようにサンプリング素材を再度サンプリングしたら音が悪くなるというようなこともコンピュータ内部処理だからないでしょうし、素晴らしいと思います。
iDS-10でつくった音をGarageBandへサンプリングして使ったりというのもなかなか良い感じなのでオススメです。
なお、今回デモ用に適当に打ち込んだものをサンプリングして加工し、さらに適当に演奏したものをsoundcloudへアップしておきました。音が出ますのでご注意ください。 パッドのように聴こえる音も短いサンプルをループしてあるもので、ループの長さが極めて短いのでパッドのように聴こえるのです。
GarageBandが¥600になってる
一時期、無料になっていましたが、いまは有料アプリに戻っています。でもGarageBandは持っててもいいような気がします。ラップトップやデスクトップがmacならGarageBandへiPhoneのプロジェクトを直接読み込んだりできますし。
むかしは同じような用途でFL Studioのデモ版を使って、パターンを打ち込むだけで音声ファイルへ書き出ししてプロジェクトは保存できないので使い捨てにして、サンプルのごとく使うというのをよくやってました。実際、パッドが付いたサンプラーへインポートして使ったりしてました。
最後に
もう楽器が弾けなくても気にもならない時代になって久しいですが、ソフトウェアにはソフトウェアの良さがありますので気楽に楽しんだ方がいいと思っています。
実際、サンレコだったかの記事でクラブミュージックのクリエイターにしてた質問「めちゃカッコいいグルーヴのリズムトラックですけど?」への回答「クォンタイズしてません、ジャストタイミングですけど」というのがありました。 個人的には大好きな話です。