無料でも使えるプレゼン資料作成サービス、Slides.comはかなりイケてる
新年早々、とあるGithubリポジトリを眺めていたらこのサービスを使っているインドのかたを発見したので使ってみました。 このサービスはプレゼンテーション用のスライドを作成、公開することができるものです。 普段からパワポやKeynoteなんかでつくりまくっているかたは、同じツールではないので使いにくいと思ってしまうかもしれませんけど…
個人的には、思ったより良いです。
何がイケているのか
まず、無料で使える枠がスライドのデータ使用量で250MBまであります。 無料だとすべてのスライドは「公開」にしかできません。 でもブログなんかに貼り付けるためのものであれば、全く問題ないような気がしませんか。
非公開に設定したい場合は月額6ドルのプランにしたらよいでしょう。 月額6ドルのプランにするだけでストレージサイズは2GBまで増えます。 OneDriveやGDriveで間に合ってます、という場合はどちらでもいいと思います。
有料プランにすると、次のような機能が使えるようになるようです。
- 非公開スライド(サービス内ではdeckと呼んでるみたいです)
- 2GBのストレージ
- 非公開スライドを知り合いにだけ公開できる
- オフラインで利用できる
- PDFにエクスポートできる
- DropBoxに同期することができる
- スタイルシートのカスタマイズもできる
- Googleアナリティクスを使用できる
お仕事で使うかたは有料プランでもよいような気がしますね。
個人的に気に入ったところ
まず、このサービスは日本語ではありません。 英語のサイトです。
しかし、日本語が使えないわけではありません。
ご覧の通り、日本語でスライドを書くことができています。 さらにいいのが、不思議なテキストボックスがありまして、その名も「Code」です。
こいつを追加して、コードを書くと自動的に構文ハイライトされて「いい感じ」になります。
詳しくみてませんが、HTMLなのでハイライト用のライブラリが入っているんでしょう。 さらに、こうしたブログに埋め込みができるようになっているのも便利ですよね。
実際に埋め込むとこんな感じになります。
このスライドは縦方向にスライドしていきますが、横方向も追加できます。 ですから2次元にスライドを展開することができますよ。
ツールボックスもアイコン表示されているので、英語がわからなくても大体のことはわかると思います。
いじっていて、PDFとパワーポイントのファイルはインポートすることができるようです。 また、PDFへのエクスポートは先ほどご紹介したとおり有料プランでの機能ですが、HTMLへは無料プランでもエクスポートすることができるようです。
さらにマニアックな機能として、開発者向けな「reveal.js」というJavaScriptライブラリ用に記述したHTMLを貼り付けるとSlides.comにインポートできるというものもありますね。
他の類似サービスとの比較
昔からあるのがGoogleのプレゼンテーション、それからここ数年でMicrosoftのPowerPoint Onlineですかね。
Googleのプレゼンテーションは老舗なせいか、できることはSlides.comよりも多いと思います。 Office PowerPointの代替をするサービスとして開発されているせいか、見た目のオシャレ感はありません。 後発なこともあって、英語でもわかりやすさはSlides.comのほうがいいですね。
MicrosoftのPowerPoint Onlineはさすがに開発元ということもあって、アニメーションすることもできます。 とはいえ、スライドのアニメーションは若干ウザいと感じることが多いので、それを差し引いて見てしまいますね。
Slides.comはインラインフレームのオブジェクトがあらかじめ用意されているので、大抵の埋め込みには対処できると思います。 例えば、SoundCloud.comに公開されている音源をスライドでデモするとか、Githubで公開されているコードを直接埋め込むとか。 もちろん、PowerPoint OnlineもYoutube動画の埋め込みはできるようです。 Googleのプレゼンテーションは埋め込みができないようなので、こうした点では簡単に利用できてかつ動作も重くないのでよいのではないかと思います。
その他
数式を埋め込むことができる機能も付いているようです。 もしかして、理系寄りのサービスなのかもしれません。
「MATH」というオブジェクトを追加すると、Texで記述することができます。
Texには全くもって詳しくありませんが、ある程度のことは記述できるのではないかと思います。
A = \begin{pmatrix}
a_{11} & \ldots & a_{1n} \\
\vdots & \ddots & \vdots \\
a_{m1} & \ldots & a_{mn}
\end{pmatrix}
このくらいの数式であれば、なんとかなるようです。
興味が湧いたかたはチェックしてみてください。