待っててくれ。3年後、僕は君のお母さんからお金を戴く。
若干?痛々しいタイトルなんですが、先日思いついたのでタイトルにしてみました。 先日とあるフードコートでランチしてると、ベビーカーに乗せられた赤ちゃんと目があったんですね。そのときにふと思ったのがタイトルの言葉です。痛いですね。
なんだかおかしなタイトルなんですが、もしもあなたが「こども向けの教育事業」をしているとしたら。これはとても自然なフレーズの筈です。 わたしは違うのでアレなのですが。
ついでにそのとき思ったこと
早期教育がいいんじゃね?と言われていたのは私が子供の頃の30年前も変わらないですよ。で、結局のところ、正解だったんですかね。きっと、「結果的に正解だったご家庭では正解」なんだと思います。
3歳になる頃から英会話とか行ったりするご家庭もあろうかと思う次第です。それ自体は悪いことではないし、お子さんに投資するのは良いと思うのです。ですが。ふと書店で見かけたこの本ですよ。
- 作者: 小泉英明
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2014/11/14
- メディア: 単行本
- この商品を含むブログを見る
意外にも昨年出版された書籍だったんですね、つい先日「xx氏も絶賛」とありましたので最近なんだと思っていました。
この書籍は自己啓発関係の書籍辺りにあったのでそれ系だと思ったのですが、どちらかというと科学的な観点から脳についての話が書かれています。「それ系」かと思って手に取ったらとてもサイエンスな内容で「うおっ」と思ってしまいました。ひととおり脳の進化についての話があって、その後に早期教育について巻末に記述があります。それによると、脳の成長にとってあまり意味がないタイミングでは、教育と思ってることに意味がなかったりする、ということも書かれていました。
内容については手に取ってみてはと思うのですが、感覚的に知っていたことを科学の観点から説明されるともっともらしく感じますね。妙に納得感があります。
じゃあ、科学的観点からすると、3歳くらいから英会話とか無駄じゃね?ということかな?と思いつつ早期教育についての章を読んでみますと、脳の成長にとって大事なタイミングに、本物に触れることが大事だと。
はぁ。本物ね…
わたしが最初に感じたのは「本物」というのがどういうものを指しているのか、という疑問でした。
英会話を例にすると、教えてくれるのがネイティヴなのか日本人なのかとかいう話ですかね。実際にどちらがいいかは様々な見方があるでしょう。だれの、どの年齢の、どんな言語スキルの、とかです。
勝手な私見では、英会話であればお子さんがイヤじゃないようなら講師はネイティブでも日本人でもどちらでもいいのではないかと思っています。何故なら、どちらもわたしから見れば本物ですよ。ご家庭には中学時代から「英語とかマジうぜーし」とか言ってたロックなご両親しかいらっしゃらないのに(恥ずかしながら我が家でございますが)、教材を購入してジスイズアペンとか言うくらいなら、よほどか英会話教室のほうが本物感満載ですから。
音楽なんかでしたら時期によっては両親が歌ったり踊ったりしてみせて、もうすこし成長してきたらプロの音楽を聴かせてみるとか。あるいは、3歳くらいになって音を鳴らすのが好きになった頃を過ぎても、本物のギターやドラムを実際に弾かせたり叩かせたりすると、また目の輝きが戻ってきそうじゃないですか?
結局、「本物ってなんだ?」というわたしの疑問は見当違いでした。なにが、あるいはどちらが本物か、ではなく「そのタイミングにどちらが本物に見える」もののことを「本物」と言っているのかもしれませんが。
やはりこれも「本物に見える何か」と「出会うタイミング」の掛け算で早期教育って成立するのかもしれない、と勝手に思い始めて一般的にこうだ、という何かやタイミングって抽出するのが難しそうだねと考えるに至ってしまいました。
よくわからなくなってきましたが
もしもわたしが出来ることが、フードコートで見かけたあの子が3歳児になる頃の脳の成長に大きな影響を与えるような「本物」なのであれば、きっとタイトルのとおりお母さんからお金を戴くことができるんだろうなぁ、と思ったという話でした。