PowerShellについての本をGitBookで公開しています(更新中)
昨日、PowerShellについての入門みたいなものを書き始めた。今回は長くなりそうな気配がしていたので電子書籍にしようかと思っていたのだが、公開することにしてしまった。というより、完全にオペレーションミスではある。
動機
相変わらずPowerShellについて日本語の書籍は少ない。そこで以前に電子書籍として3冊くらいAmazonで出版してみた。思っていたよりは購入いただいていて、プログラミング言語としての人気のなさが書籍出版されない原因なんだろうということは非常によくわかったつもりだ。いままでに書いたものは「はじめよう」と「動かしてまなぶ」が入門の扱いにしてあったのだが、「はじめよう」の方だとわたしが再入門したときの情報をまとめたものなので、入門としては少し難しい。「動かしてまなぶ」のほうは使いながら使い方を学んでいけばいいけどな、というスタンスで書き始めたので優しめだけど、インフラの方が主に利用するスクリプト環境としては全くもって外れている気がしなくもない。
もう1冊だしているけど、あれは完全にメモをまとめたものなので(まとまっていないというレビューもいただいていてほんとうにありがとうございます!)、入門向けでは全くない。ということで、入門向けにもう一回書き直してみようと思い立ったのが動機だ。
わたしのようなやつでも、3回くらい書き直せばまともなものができてくるのではないかと淡い期待を込めて書き始めたのだ。
執筆環境
いまこのエントリーはmacでsatoyama-editorをPHPビルトインサーバーを立ち上げて書いている。しかし他の環境ももっと使ってみたほうが、よりよいものができるのではないかと思って、今回はあえてVSCodeを使わずにGitBookを利用することにしてみた。
GitBook
https://www.gitbook.com/
GitBookのことをよくご存知の方も多いと思うので、わたしがこのあと公開するに至ってしまったところをお読みになれば、察してしまう程度の情弱である。
わたしもpowershell.orgが無償でPowerShellの電子書籍をGitBookで公開していたものを読んだことがあったので、アカウント登録だけしてあった。そして、つい先日もGitBookでなんだったかの書籍が公開されていることをニュースで見かけた。そういうこともあって、マークダウンで書くこともできるしとGitBookを採用してみたのだ。
GitBookは名前のとおりGitを使用してプッシュすることで書籍を公開することができる。書籍版のGitHubといったところだ。しかし今回はそういうことなしにGitBookがオンラインに用意しているエディタだけで書いていこうと決めていた。そこで、リポジトリをつくってオンラインエディタで書き始めた。なお、この時点で公開もここで行おうと考えていたのでpublicを選択していたわけだが。
オペレーションミス
第1章にあたるあたりを書き終えたあたりで、「はじめに」を書いた。そこでおもむろにCommand+Sといつものエディタの習慣で押してしまったのだ。習慣というのはほんとうに恐ろしいものだ。すると、GitBookではこのショートカットキーがpublishに割り当てられていたのだ。つまり、書いている途中で公開となったのだ。ほんとうにありがとうございました。
ここまでくると、さらにもう公開を先延ばしにしておく必要もないやーと思うようになっていたのでアルファ版ですらない書籍をガンガン公開していく方針に変えてしまった。あとから修正が入りやすい連載形式の書籍、といったところだ(アホか)。そういうことで、すでに公開されている。現時点では3章まで公開済みだ。ひとつの章を書くと同時に再度公開をしている。いまのところ完成していないのだが、すでにGitを使ってクローンすることもできるようになっている。クローンできるということは、フォークもできるだろう。試してみてないけど。
ということで、完成したら「完成したよ」というエントリーを書く必要が出てきてしまったが代わりにしなくてもよいことが増えたのでうれしい限りだし「ゴミ野郎め」とあっさり書き直していただいても結構だ。こうなるとKDPのUnlimitedに登録することはできないが出版することもできるので、投げ銭的に購入いただいてもうれしいし、直接GitBookで書籍を読んでもらっても一向に構わない。
どうよGitBook
面白いことにGitHubと同様にTrafficの機能もついているので、日本以外からのアクセスが2ユーザーあるのが恐ろしい。まだどこにもURLすらのせていないのに。それにプラットフォームもmacだし。日本とはユーザーの種類が異なるのだろうなーという予感がしている。しかし読んでいただけたのだろうか・・・全編日本語のリポジトリに設定してあるんだが。
PowerShell-Book
https://nalulabo.gitbooks.io/powershell-book/
最初に期待していたよりはエディタはよい感じ。Bearの操作感が近いと感じた。表はマークダウンではなくGUIの表を追加するボタンから操作するようになっていたが、そこもむしろ面倒がなくてよい。セルにガンガンと入力していくと自動的に行追加されていくし、列の追加削除も「column」のプラス、マイナスをクリックすれば増えたり減ったりする。
コード片もclassが有効というか、プログラミング言語名を指定するだけでハイライトもきっちりされる。PowerShellがハイライトされたときには感動した!さすがにコード補完はされないけど、そこはむしろいらない。それにプレビューはBearのように書いたそばから行われていくので切り替えなくてよい。ここは好みがわかれそうではある。
気になる動作があるとすると、チャプターを追加するボタンで目次から新しいファイルを追加していくことができるのだが、ここで日本語の名前をつけるとファイル名が「.md」と拡張子のみになってうまく動作しないということがあった。だからうまくGitBookのオンラインエディタでつかい続けようと思うと一度アルファベットのみで「chapter4」などとつけておいて書き始め、その後に日本語で章のタイトルをつけるとよいだろう。
そんなことをしなくてもGitからプッシュしろよ・・・ということではあると思う。実際に自分の好きなテキストエディタで書いていってからプッシュしたほうが圧倒的にストレスは少ないように思える。
このほか、気になったのは思ったよりも動作が不安定で502 Bad Gatewayが何度か発生することがあった。大丈夫なのか?と思ったが自動保存されていくので書いた内容はそのまま残っていた。このあたりからもローカルで執筆してプッシュすべきという気持ちにはなる。
もっと使い込んでみないとわからないことが多いので、もっと使い込んでみようと思う。GitBookはGitHubアカウントほか、SNSのアカウントでもログインできるようなので、試しにつかってみてもよいと思う。いや、そんなひとはGitHub Pagesをつかうか・・・それすら面倒なひとは使うといいよ。
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