Surfaceが死んだので供養として教訓を得る
もはやKindle Fire はパソコンのような扱いになってきた。 音楽を聴きながらブログの記事を書いたりすることもできる。 エディタはマークダウンを書くとプレビューすることができる、お気に入りのwri.peだ。 ブラウザさえあれば、もう困るようなことは少ない。
クラウドとスマートデバイス
ちょうど一週間前、Surfaceがスリープ状態から復帰することなく電源が入らなくなった。 つまり、お亡くなりになった。 書きためてあった書きかけの電子書籍や仕事のコードなども引き連れて回収不能になってしまった。
このとき、本当にローカルディスクに保存していたことを悔やんだ。もう、アホかおれは、という感じだ。 心配停止のSurface に、心臓マッサージのごとくツーボタンシャットダウンを幾度となく試みていたわけだが、いま考えると悲しい。
死因はおそらくバッテリーなどの電源回りだ。 修理の故障などできず、そのまま交換ということになった。
あのファイル群をクラウドサービスへバックアップしていたとしたら。せめて書きかけでもコミットしておいてプライベートリポジトリへプッシュしていたら。 自分の情報弱者加減にうんざりしたし、とてもオペレーションをしていた人間とは思えなかった。
そんなとき、唯一元気だったのはクラウド上にあったファイルたちだった。Googleドライブをはじめ、ストレージサービスのデータは元気だった。
ChromeBookだったかな、あれは本当に妥当なものだった。
変わりゆくデジタル環境
さきほどものべたが、このブログはKindelで書いている。 キーボードとマウスはパソコン用、Surface で使用していた無線のものだ。 決してKindle 環境が執筆に向いているかというと向いていない。 しかしインターネット接続さえあれば、こうして執筆していくことができる。
いやいや、プログラミングなんかは無理でしょ?と思っていたが、これもオンライン環境が充実してきた。 スクリプトの記述であればむしろPCを用意するのも面倒だし、その場で保存できる。 Google Apps Scriptならその場で実行することもできる。 動作が速くて快適ではないが、十分だ。
それでも実行環境が必要なこともあるでしょう? それはそうだ。 それもAWSなどのサービスがあればクリアできる。ニーズに応じてプランを変更すれば実行環境も手にはいる。 わたしはそうしてサーバで動作確認することもよくある。
多くを求めなければ、入出力デバイスがあれば大抵のことはできるようになった。 タブレットでもネイティブアプリが必ず必要か、といえばそうでもない。 特にKindle OSのようなアプリが少ない環境においてはブラウザだけで事足りる。 画面も小さいので、情報は最低限あればいい。
ミニマルなデジタル環境
きっとアニバーサリーアップデートの頃には新しくなってしまったSurface が手元に戻ってくるだろう。 そうしたときは酷使しないようにしてやりたい。
そうはいっても、きっと次のものはインストールしてしまうだろう。
Visual Studio Code
名前の割りにオープンソースで開発されているテキストエディタだ。AtomのようにElectronベース。 もうこれに染まってしまったのでないと無理だ。
Windows Powershell
もうじきBash on Windows がくるだろ?と言われそうだが、Unix環境を使わないときのほうが多いのであればこちらのほうがずっとやりやすい。 また、.Netの恩恵も受けやすい。
Git for Windows
あの日書いた文章へ戻るにはこれがなくてはならない。 とてもではないが、覚えていない。
Pandoc
マークダウンファイルからすんなりEPUB3ファイルを吐き出してくれる優れもの。 これを知らなかったら今ごろXHTMLの樹海で息耐えていた。
node.js
いまやローカルで動かすときにPowershell の次に頻度が高いのがJavaScriptだということが驚きだが、WSH(Windows Scripting Host)を使っていたころもそうじゃなかったか?と一人突っ込みをしてしまう。
Gulp、Yeomanと助けてくれることがおおい。
Groovy
なぜかJavaを使う必要があるときだけ登場する便利屋。 波かっこがあるのにrubyより好き。
これら以外のものはどうするのか? 画像編集はMacOSにお任せするし、Unix環境が必要になることはほぼない。 というより、いらない。
消えた書きかけの電子書籍
どうすることもできないものが、ローカル保存されていたファイルたちだ。 作り直すことができるものもあったが、書きかけのものはアイデアのレベルにあった。 ということは、書き直す必要はないのではないか、という結論に達した。 この結論に達するまでは日数で計算して悲しくなっていたわけだが、書き直しのチャンスが巡ってきたと考えてしまえばラッキーとも受け取れる。
この際なので、よく考え直して書いてやろうと思う。
どうすべきだったかまとめ
自分用にまとめておきたい。
ツール
とりあえずプライベートリポジトリをつくることができるサービスにgit pushしておくこと。 もっと手軽、気軽に、カジュアルに、ということならオンラインストレージへ突っ込んでおく。
つくりかけのもの
オンラインストレージへ保存する。 少し手間だが、その手間でいろいろ買い戻すことができる。
動画や画像などの素材、完成ファイル
外付けのHDDで十分。ほんとうに必要なものは動画や画像の共有サービスへ公開しておけばダウンロードできる。
電子書籍
EPUBにする前はツールなどと同じ扱い。 EPUBにしてからはオンラインストレージへ突っ込むか、未公開の状態でストアへ登録してしまう。
メモなど
しょうもないものはEvernote 、残しておきたいものはOneDrive、どちらでもいいものは自分あてのGmailへ送っておく。
スライド
PowerPointのものはOneDrive へ。そうでなければオンラインストレージへ突っ込むかGoogleドライブへ。 マークダウンで書いたreveal.js製のものはプライベートリポジトリへ
PDFドキュメント
マークダウンの状態ならプライベートリポジトリへ。 PDFになっていたらオンラインストレージへ。
コード片
Gistへ。
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