ふんわりした生活

本を読んだり仕事でやってみたことなどの日常から、ふんわりと気づきなどを書いていきます

パソコンが使えない新入社員は弊害になるのか

どこまで本当なんだろう?

パソコンを使えない新入社員増 スマホネイティブの弊害
http://www.news-postseven.com/archives/20160506_407672.html

短絡的に考えれば、フリック入力で仕事ができるようになればうまくいくのだろうか…

これは飽くまでも推測でしかないが、企業が社員へ準備することのできるデジタルデバイスがパソコンというだけで、しかもそれらの扱いに不慣れであるというだけではある。タブレットなどが用意できる企業では、さほど問題になることはないだろう。

日本の企業において頻繁に利用されるツールといえば、伝統的という表現をしたほうが適切だと思う次のものだろう。

これらに加えて各企業で準備している業務システムやワークフローなどがあるだろう。

こうしたものは徐々にではあるが、パソコン前提のインターフェースからスマホタブレット前提のインターフェースへ切り替えが行われている。あとはそうしたものを企業が導入するかどうかだろう。

導入の障壁

もしiOSAndroidデバイスに切り替える場合、導入の妨げになり得るのが操作性であろう。そして次がセキュリティ施策だ。

ひとつめの操作性は、やっとパソコンの操作にも慣れてきたところへ新たなデバイスの学習や習熟を求めることになるわけで、デジタルに疎い方は導入を嫌がるであろう。しかし、これは少数派でもある。 というのも、自宅では既にそうしたデバイスを所持していて日常的に利用していることが考えられるためだ。

次の方が問題としては大きいかもしれない。パソコンであれば大抵Windowsが全社的に導入されており、ある程度はドメインなどによるグループポリシーやセキュリティソリューションの導入で何とか手を打ってきた。 しかし別のデバイスも、となるとソリューションはもう1種類増えてしまう。たとえ、既に導入されているソリューションへのアドオンだったとしてもだ。 さらに、有線LANだった場合は無線にも対処するようになる上、持ち運び可能なためセキュリティワイヤーなどの物理的な施策も難しい。

ちょっと調べてみると、こんな結果もあった。

法人ユーザーにおける携帯電話/スマートデバイスの導入配布状況・ニーズに関する調査(2015年度版)
http://www.m2ri.jp/newsreleases/main.php?id=010120160112500

どんな用途なのかについての情報が無かったようだったが、セキュリティへの不安は増大しているようだ。

スマートデバイス 企業 用途」というキーワードでググると、最新のもので2014年度ということなので、もしかしたら限定的なままなのか、あるいは多様化して統計の意味がなくなったのか定かではない。

2014年、スマートデバイスの企業活用はセカンドステージへ | IT Leaders
http://it.impressbm.co.jp/articles/-/11183

結構な数を配布している割にはまだ電話、メール、予定管理といった、パソコンでしなくてもね、という用途への適用になっている。妥当ではある。

すぐにスマホのようなタッチデバイスへ切り替えをしようとするならば、一先ず見送って新入社員への研修プログラムを見直せばよいと言うことになるだろう。

スマートデバイスの限界

実際のところ、スマートデバイスでは可能な作業に限界がある。 例えば大量のデータ入力やプレゼン資料作成、ソフトウェア開発、などなどのタイピングを手にする必要がある、かつ複雑で細かい操作が必要なものはスマートデバイスでは難しい。 もちろん、これらの作業をスマートデバイスで可能なヒトはいらっしゃるわけだが、少ないだろう。

また、一括で大量データを扱うようなコンピュータ資源を多く必要とする操作についてもまだまだパソコンの方が向いている場合が多い。

こうしたこともあって、パソコンを使うことができないというのは当面悩みのタネになるかもしれない。

今後はどうなるのか

いままでの歴史と同様に、お互いが歩み寄ると考えられる。スマートデバイスはよりタイピングしやすくなり、パソコン向けだったソリューションはスマートデバイスでより使いやすくなるだろう。 色んなことが高速化しているので、ずっとこの先も何かの過渡期になる。 落ち着くことなんてないだろう。

いまこのエントリーを書いているのもスマホだし、フリックももちろんタイピングできなくはない。 ただ、まだ圧倒的にパソコンの方が早い。 単に習熟度ということだけなのかもしれないし、インターフェースがこなれると状況は変わってくるかもしれない。

新入社員の皆さんはパソコンとかウゼーとなるかもしれないが、私たちもスマホが登場したときにはフリック入力ウゼーとなった。でも、すぐ慣れたよ!

スマートデバイスExcelマクロが動作するようになるだけでひっくり返るかもしれないというところが面白いと感じる。 MicrosoftのOfficeスイートに代わる素晴らしいソリューションが登場すればそれも可能になるかもしれない。

とはいえ、当面はWindows10に期待はしている。Surfaceシリーズはもう一歩といった感じだけど大好きだ。 iOSデバイスに少し翳りが見え始めているけれど、それってデカくなって高いからというだけのような。 iPhone SEが売れまくっているし、ウチの妻でさえ欲しがっている。

もし、ウチの子はパソコンもできるスマホネイティブに!!とお考えでしたら、迷うことなく部屋の片隅に追いやられているパソコン(もしかして、Vistaではありませんか…?)を売り払って新しくてそれほど性能の高くない廉価PCをお買い求めください。 パソコンでインターネット閲覧できるようになるだけで、パソコンは使えるようになりますよ。

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