親子参加型の動画投稿サイト使い方講座があるといいのに
ふと思い立ったので、仕事を中断してこのエントリを書いてしまいました。
ちょうど1週間前くらいに息子がYouTubeへ動画をはじめてアップロードしました。
このエントリを書いている現時点で、再生回数は20回ちょっとです。 そのうち見栄えを確認するためにわたしが再生したのが2回くらいあるので、実際はもっと少ないでしょう。
ユーチューバー
いまどきの小学生の憧れはユーチューバーの皆さんでしょう。 自分には(いま)できない、馬鹿げたことをやってみたりゲームの実況をやってみたり。あるいは商品のレビューを延々とやってみたり。
むかしテレビのタレントを観て憧れたのと同じようなものでしょう。 単純に好きなときに好きな番組、あるいは動画を見ることができていて、しかもそれは広告をスキップすることができるうえに好きなところから再生することができます。
先日の動画アップロードの発端は息子の好奇心を息子の友人たちが焚きつけたということが動機になっていました。 もしもなれるなら、ユーチューバーになってみたいのでしょうか。
実際にやらせてみると
わたし個人はやらせてみたらいいかな、と思ったわけです。ゲームの実況をスクリーンキャストとして録画して、編集からアップロードまでやればどのくらい大変なことかわかるかな?と思ったのでした。
しかし、実際にはなんら大変なことはありません。 動画の録画はMacならQuickTime Playerでボタンひとつで開始することができます。 できあがった動画はiMovieでサクサク編集することができます。 もちろん、同じようにWindowsならムービーメーカーでサクサクであります。
公開もアップロードするだけです。 あとからYouTube上でBGMをつけることもできますし、字幕を入れようと思えばいれることができます。
ですから、なんら大変なことがありませんでした。 各社が、あるいは個人の開発者が凌ぎを削って動画編集という大変な作業をサクサクにしてしまった結果、小学校3年生はいともたやすく編集を終えてアップロードにこぎつけたのでした。
ということは、実際の作業の大変さ、苦労を理解するには至りません。
再生回数は気にならない
次なる現実として、再生回数を知れば「世の中そんなに甘くない」ことがわかるかな、と思ったのですが。これまたわたしの認識が甘かった。
息子からすると、自分の動画がそんな20回もみられているとは思ってもみなかったようで、むしろ喜んでいました。 そうです、見てもらってからが勝負、ではなくてユーチューバーのように動画を公開しているということにステータスを感じてしまったようです。
アップしてることを友人に話しをして、おれも動画アップしてみたぜ!というそれで満足してるようでした。 なんだ、よかったよかった。
プライベート情報を漏らしたりしないか、の心配
お子さんが動画をアップロードしようとするようでしたら、普段からの生活でどのようにお子さんが考えているかをよく観察してみてください。 日頃から知らない人にプライベートを提供してはダメよ、と言い聞かせながら暮らしているようならお子さんはそうした行為を避けるように行動します。
わたしの息子も自分の顔がスクリーンキャストに写り込まないか、名前はどういうように表示されるのか、動画に位置情報がつくのか、などやたら細かく確認してきました。 デジタルネイティブって、すごいですね…
どこからがアウトで、どこまでがセーフなのかを探るように生きているのが子供のやり方で、それは大人の社会を学習しているということだと思います。 YouTubeも公共の場です。ちょっと大人のルールにいきなり従え!というのはね…と思うところはありますので「こういうようにしないと誰もハッピーになれないんだ」というように話して聞かせるといいのかもしれません。
そのとき大人は
むしろ大人のほうがもっと勉強しないといけないでしょう。 息子のようにいまの小学生は物心ついた頃から、あるいは生まれたときからiOSデバイスに囲まれていたりします。ですからYouTubeはあって当たり前の存在です。
逆に大人のほうがまだ付き合いが浅かったりしますよね。 プライベートなメールかのようにSNSへ投稿してしまったり、匿名掲示板かのごとく実名でブログに投稿してしまったり。 両親や友人だけに見せようとして世界中に画像を公開してしまったり。
わたしも今回、息子の手伝いをしたことで「ああーっもっと動画投稿サイトのことも知らないとマズいな」と感じました。
ご存知でしょうか?いまスマホのアプリで動画は信じられないくらい簡単にインターネット上へ投稿することができます。そして、基本的にアクセス範囲は「一般公開」です。知った人だけに知らせて見せる「限定公開」、自分のユーザーでログインしているときだけ見ることができる「非公開」のプライバシー設定には自分で能動的に設定しなければ、そうなることはありません。
これはある意味アプリの特性としてやむを得ないものです。 なにせ、簡単に、すぐに公開することができるのが特徴のアプリが多いからです。 公開、と言わずに「シェア」と記載されていますよね。シェアってみんなに配るということですから、公開してるのと同じです。
簡単に動画投稿できるアプリ
6秒間の動画を投稿できるVineというのがあります。これはVineだけでなくFacebookやTwitterにも同時に投稿することができる機能があります(アカウントを連携している場合に限ります)。
そのほか、結構むかしからあるツイキャスです。これは生放送をすることができます。
いわゆるライブストリーミングというやつですね。 登場したときは「すげーのが登場したなー」と思いましたが、まさかこんなに高校生の間で使われるようになるとは思いもしませんでした。
また、YouTubeのスマホアプリも動画をスマホで録画したらそのままアップロードすることができます。
一応アップロードした後にプライバシー設定することはできます。 そのほか、iPhoneだと写真アプリからも直接投稿することができます。 だからといって、危ないと決めつけるのはよくないでしょう。 実際に大人も使ってみて、どうなのか確認してみてください。
小学生、中学生向けの動画投稿サイト講座なんかあったらいいのに
見出しのまんまなのですが、親子で参加できるような動画投稿サイトの使い方講座みたいなものがあるといいんじゃないかと思ったりします。
その使い方に限らず、どんな映像をつくると面白くみてもらうことができるのか、どんなことを表現することができるのか、どのように伝えることができるのか。 あるいは投稿した動画が視聴者に与える影響というのは、というようなことがセットで学習できるチャンスがあればガクブルしなくていいのではないかと思うのです。
実際、すでにあったりして。調べずに書いてますので…