小学3年生がバックアップの重要性を学んだであろう話
本当はOffice OneNoteを使った話をエントリーしようと思ったのですが、ちょっとしたトラブル?があったのでそこからの学びというかをエントリーすることにしました。
何があった
この週末に旅行に出かけました。 わたしが使っていた使い古しのiPhoneを渡していたので、息子はパズドラなどのゲームが入っていてかつ写真も撮れるので旅行先へ持って行ったのでした。
完全にわたしが引き金を引いた形になってしまって、やりきれませんが、ちょっとした不安を与えてしまったのです。
「どこかへおき忘れてしまったら、中身を見られることがあるんだよね」
その一言を聞いて、突如としてパスコードを設定しはじめてしまったのです。 嫌な予感がしたわたしは、「パスコードつけるなら、絶対忘れないようなものにしろよ!取り戻しが効かないぞ」と言ったのですが、煽られた格好になった息子の不安は難易度の高い(でも4桁ですけど…)パスコードに設定してしまったのでした。
ロック解除を一度も実行しないまま、写真を撮ったりしていたのですが… わたしと息子は順番待ちをしていたところ、息子はおもむろに数時間前に設定したパスコードを入力したつもりでロック解除を試みたのですが、パスコードが誤っているようでした。 何度も繰り返すうちにiPhoneはロック(1分間使用できません、など)されてしまいました。
「帰宅してから対処しよう」と提案したのですが、不安は不安を呼びました。 息子はパスコード入力ができるようになると、途端に思いつくままにパスコードを入力してしまうのです。 そして、そのたびにロックされてしまいます…
最終的には「iTunesに接続してください」と表示されてしまいました。
帰宅してから
iTunesに接続してみたものの、よくよく考えると息子に渡してからというもの、ゲームか動画を見るかにしか利用していなかったように見えたので、まったく同期によるバックアップをしていなかったのです。 そうなると、工場出荷時レベルに初期化するしか方法は残っていませんでした。
息子は号泣していました。
これはiPhoneが盗難されたときにデータ保護の目的で採られている措置なのですが、同期したことのあるPCがない、かつパスコードロックが解除できない状態の場合は復旧する方法がないため初期化するよりほかないのです。
家中のパソコンにつないでみましたが、思い出すと処分したパソコンで同期した1年くらい前が最後の同期だったことに気付きました。 つまり、同期したことのあるPCはどこにも残っていなかったのです。
バックアップ
iPhoneのバックアップは非常に簡単で、パソコンに接続するだけで行われます。 しかし、簡単であるがゆえにか妻でさえもほとんどその重要性に気づいていません。 ましてや、バックアップ操作はわたしの担当だと思っているようで、写真などを削除してから「あれ、どこかにあったよね」などと言う始末…
クラウドへバックアップを自動で取るようになったこの2015年の終わりであっても、意識的に採取する必要があるものなのがバックアップというものでしょう。
というのも、スマホは見た目が変化して、持ち運びが容易にかつ操作が単純化された、ただのパソコンなんだということを思い出した方が良いでしょう。 あまりに普通のことになりすぎていて、パソコンを常に持ち歩いているという感覚が麻痺しているのかもしれません。
それに、写真などのデータは自動でバックアップしてくれるアプリが登場していたりしますが、パズドラのようなゲームのセーブデータなんて、自分で意図的に採取しない限りは採ってくれるやつなんていません。 マインクラフトなんかもそうですよね。
何かを学んでくれたらいいけど
息子はこの一件で、何かに気づいて学んでくれたらいいのですが… 人間は言うほど過去に学ばない生き物です。 また繰り返すかもしれません、子供ですから。
今回、わたしも気づきというかがあります。 まとめるとこんな感じでしょうか。
- 不安になりすぎて普段と違うことをやってしまうことがないようにしよう
- 不安なときこそ冷静に
- 諦めも肝心
- 大事なことなら他人に任せない、任せるなら任せることができる人に頼む
- デジタルであろうがアナログであろうが、データは消えるものと考えておく
- iTunesは最後に同期したパソコンを識別している
- iPhoneのパスコードは思い出せるコードでなければ設定するだけ時間の無駄
- パズドラのゲームデータ復旧はガンホーへ申請が必要(蛇足)
この一件、わたしはサラリーマン時代にパスワード暗号化したファイルのパスワードが思い出せずに困ったことを思い出しました。 情報セキュリティは強度と可用性のバランスが重要ですね。
なんでもガチガチにすれば良いというものではないというお話でした。