煩悩がときめく心の片付けなんて無理ゲーすぎる
今朝、洗濯物を片付けしてるとリビングに置いてある電子ピアノが目に入りました。
最近弾いてないなーと思ったのですが、なぜ弾いてないのかは一目瞭然でした。
電子ピアノに蓋ができるのですが、蓋のうえに郵便物や息子が学校からもらってきたプリントやらが重ねてありました。
このせいで電子ピアノではなくて物を置く場所になって景色として溶け込んでしまっていたから、最近弾いてなかったわけです。
そこで、書店でよく平積みされている「人生がときめく片付けの魔法」という本を思い出しました。
- 作者: 近藤麻理恵
- 出版社/メーカー: サンマーク出版
- 発売日: 2012/07/01
- メディア: Kindle版
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電子ピアノのうえを片付けて、ピアノでも弾こうぜ!と思ったのですが、ふとあることが頭をよぎりました。
困りごとを解決したいひとたち
今回のわたしの困りごとは電子ピアノのうえに荷物が山積してるということでした。それで片付けるという解決方法を採用しようとしたわけです。さきほどの本もわたしのような「困りごとを解決したいひとたち」へ送る書籍ですよね。
困りごとは身の回りに驚くほどたくさんあります。わたしもサラリーマン時代は「ソリューションを提供(笑)」していましたが、困っていることは多すぎますし、そういう状況にあるひともたくさんいます。そういうわけで、解決屋さんが求められているわけです。さきほどの片付けの書籍も解決屋さんのひとつでしょう。
解決屋さんは星の数ほどいる
ブログを頻繁に書くようになってからはインプット量が多めに欲しくなりました。だからいろんなものを書店で探したりRSSリーダーやTwitterで探すようになりました。そのときのことが今回のこととつながります。
解決屋さんは満天の星空に輝く星のごとく無数にいらっしゃるのです。ですが、特定のカテゴリに集中しているような気がするのです。
たとえば、どうすれば貯蓄がうまくいくか、お得な情報はどこにあるのか、どうやって広告収入で稼ぐことができるのか。あるいは美容に何がいい、悪い、こんなファッションがいまイケてる、健康維持にはこんなことを、こんな病気ならこの病院へ、ダイエットにはこんな方法で成功したんだよ、と偏りがあるように見えました。
書店で平積みされているものもあわせると、大きくは次のような感じだったと思います。
こうしてよく目にするものをとりあえずグルーピングしてならべてみると、ほとんどが大脳新皮質から送られてくる信号というか刺激によるリアクションの結果で引き起こされる事象の解決じゃないかな、と思うわけです。
つまりそれは煩悩というやつが原因ということですね。
逆に言えば、煩悩をマネジメントできさえすればこういうソリューションを使う必然性はありません。だから煩悩をマネジメントするための方法としてのソリューションもたくさんあります。
たとえば瞑想とか座禅、スポーツもそうかもしれませんね。他にもいろいろあると思います。これらはさらに煩悩をマネジメントできている「なりたい自分」に向かってさらに煩悩が刺激されて自己実現に向かうということで上記の列挙したなかに含まれているかもしれませんが。
これ、なんて無理ゲー?
煩悩はマネジメントするものですが、些細なことであれば対処しないことが多いでしょう。たとえば、ちょっと置くことができそうなので電子ピアノのうえに郵便物をそっと置いてしまいます。これほど些細なことであれば、その場で対処するほうがストレスですよね。しかし、一度電子ピアノのうえに郵便物を置いてしまえばもう次からはためらいません。
こうした些細な煩悩はマネジメントされることが少ないため、よほど自分を律している方でないと流されます。ソリューションを使いますか?
全ての煩悩による刺激をマネジメントしようとすると、今度は自分が参ってしまいます。なにせ、大脳新皮質が過去の何かと入ってきた刺激をつなぐスピードは光の速さですから。煩悩と直接ぶつかってはダメです。どうせ勝てません。
ということで、無理なことはせず時折ソリューションの力も借りつつ、穏やかに心の中を少しずつ片付けるしかないのかなと思いました。